技術者はめくらない
色々ありましたが通常運転してゆきます。
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↑マーク3実機。「セ~ガ~」と言うのは海外版ソニック1・2のみ
以前に別アドレスで書いていたものの改稿です。
理系出身らしくまだギコチナイし基本的な文法・語彙が誤っているところもあるが、それでも随分普通の文章に近づいた麻耶雄嵩氏の本格的推理。とりあえず大きな賞をこれで受けられたそうでまずはおめでとうございます。
展開についてはまずは熟成し尽くしたような殺人事件→探偵の流れであり、さらに素人目にもそんなので断言できるの?と疑問に思うような証拠や推理が、二回に渡る事件で一つ一つ潰されていく様は、推理小説を娯楽というより壮大な文章題、作者との知恵の鍔迫り合いと考える方面には堪らないのでは。
その一方で、後半の展開は老みかげが行方不明という時点である程度予想できるものであり、結末もこの作者にしては随分と在り来たりに「見え」ます。
ただ、そう言った先入観まで利用している可能性もあります。考えるヒントは、老みかげがいくら警察と繋がりがあると言っても、始めの事件時に凶器を隠し通せた程度の身体検査しか受けていなかったらしい事と、序盤に意味あり気に登場しておきながら、その後フォローらしいフォローのなかった「兇業の娘」と言う言葉にあるかもしれません。「兇業」と言う単語は辞書に出てきませんが、「凶業」なら存在し、「殺人等の凶悪な行為」と言う意味があります。本人の言うとおり、老みかげ自身がこの言葉を書いたとすれば、どこか自分自身に感じている負い目が出たのではないか、そして、探偵の襲名に対する条件が「人を殺すような人間の考え方や行動」を理解すべく、自身が手を染める、と言うことであるとするならば、元刑事として活躍していた筈の山科がむざむざ殺されてしまったことや、若刑事坂本が刑事を辞める気になってしまったことなどが「納得」出来てしまう。そして、後の事件で同じ様に殺人者となった娘をそうと知らずに愛情一杯に抱き締めている、そんな可能性だって0ではないのです。そして、この「0ではない」と言うのが推理小説の醍醐味なのであります。
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プロフィール
HN:
初霜若葉(SPR@奈良)
HP:
性別:
男性
職業:
塾講師(数理系)、設備機器設計を経て、2015年から機械メンテナンス系
趣味:
合気道(合気会・初段)・茶道(淡交会・上級)等を嗜んでいます
自己紹介:
自転車乗りで猫好き。初霜若葉は俳号に、SPR@奈良はスト2他プレイヤーネームに使用。Sリュウ・ダルシム・春麗を使い全国のスト2有る処に現れます:建築設備士・合気道初段・茶道助講師
Ride a bicycle, like cats,play SSFⅡT(O.Ryu,Dhalshim,Chunli),training Aikido,Chado.
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